- 2022年になってから少しずつですが都心部などで電動キックボード用する人口が増えてきています。
この電動キックボードについて必要なことをお伝えします。
電動キックボードについて
電動キックボードとは、キックボード(車輪付きの板)に取り付けられた電動式モーターにより走行するものをいいます。
電動キックボードは、原動機の力により自走可能な電動モビリティーで
運転するためには、定格出力により区分された運転免許が必要(下表参照)になるとともに、ナンバープレートを表示する必要があります。
電動キックボード15km/h以下なら免許不要へ モビリティ「速度で3分類」
15㎞/h以下なら免許不要ってところがいいですよね。
速度によって3分類されているんで分類をお伝えします。
1.歩道通行車(~6km/h程度)
電動車いす相当の大きさで、電動車いすや無人走行ロボットなどが対象。
歩行者扱いで歩道および路側帯を通行でき、立ち乗り・座り乗りで区別しない。無人で自律走行するものは、別途、安全性を担保。
2.小型低速車(~15km/h)
普通自転車に相当する大きさで、電動キックボードやセグウェイなどが対象。
車道および普通自転車通行帯、自転車道、路側帯を通行可能。電動キックボードについては基本的に自転車に類似する交通ルールとし、運転免許不要、ヘルメット着用は任意です。
3.既存の原動機付自転車等(15km/h~)
車道のみ走行可、免許やヘルメットなどのルールも適用。
電動キックボードに乗る時に注意すべきこと
電動キックボードは場合によっては、原動機付自転車等に区分されます。
新事業活動を実施する区域内の「特例電動キックボード」(認定新事業活動計画において貸し渡されている電動キックボード)は、小型特殊自動車となり、小型特殊自動車の運転免許が必要です。
では、注意しなければならない点をお伝えします。
- 運転免許の取得
それぞれの該当する運転免許が必要となります。 - ヘルメットの着用
原動機付自転車や普通自動二輪に該当するため、乗車用ヘルメットの着用義務があります。
※特定事業者から貸与されて特例地域を走行する電動キックボードを除きます。 - 歩道走行の禁止
原動機付自転車又は自動二輪車に該当するため、道路では車道を通行することとなります。 - 自賠責保険への加入
自動車損害賠償保障法に規定する自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済の加入が必要です。 - ナンバープレートの取り付け
地方税法に規定する軽自動車税(市町村税)を納付する義務があり、市町村の条例で軽自動車税の納付の際に交付される標識(ナンバープレート)を取り付けなければなりません。 - 保安基準に適合した保安部品の整備
制動装置、前照灯、後部反射器、警音器、後写鏡、番号灯、尾灯、制動灯、方向指示器、速度計等の保安部品の取付けが必要です。 - その他
電動キックボードの原動機を用いずに運転者が足で地面を蹴って走行する場合も、原動機付自転車の運転にあたります。
この場合も歩道通行は出来ませんし、乗車用ヘルメットを着用しなければなりません。
このように、いろいろ守らなければ、ならないルールもたくさんありますが、最低限ルールを守って楽しむのが一番大切なことだと思います。
電動キックボードのメリット・デメリットについて
電動キックボードのメリット・デメリットについていくつか紹介したいと思います。
電動キックボードのメリット
使用することで感じられるメリットもいろいろあります。
1.騒音や排気ガスが無い
電気を動力としているため、ガソリンで動く原付きバイクのような排気ガスを排出しません。またモーターはエンジンと比べて振動や騒音も非常に小さいので、深夜の住宅街でも全く迷惑にならないです。
2.置き場所に困らない・持ち運びも可能
電動キックボードは一般的な自転車と比べてもコンパクトかつ、重量も20Kg台からと軽量です。
乗り物 | 重さ(目安) |
---|---|
電動キックボード | 20~30Kg |
自転車(26インチ) | 25Kg |
電動アシスト自転車(26インチ) | ~20Kg |
原付き(スクーター) | 70~90Kg |
さすがに一般的な自転車に比べると重たいですが、電動アシスト自転車より軽い電動キックボードも多いです。
車のトランクにも積み込める大きさ・重量であり、「輪行袋」に入れると電車に持ち込みも可能です。
少し荷物になりますが旅行先でのちょっとした移動手段にも便利です。
折りたたむことも可能でコンパクトにもなるので、自宅で保管する場合は駐輪場を用意する必要も無く、クローゼットやアパートのベランダにも置ける大きさです。
駐輪場代を節約でき、盗まれるリスクも軽減できます。
3.【燃料費】が安い!メンテナンスもあまり必要ない
ガソリン使用の原付バイクは実燃費はリッター50Km程度です。
レギュラーガソリンを1Lで130円とすると、1Km走るのに掛かるガソリン代は2円程度かかります。
電動キックボードは1回の充電に掛かる電気代が13円程度で35Km程度走行できます。
1Km走るのに掛かる電気代はわずか0.4円と、原付バイクの5分の1で済みます。
また、オイル交換なども必要無くメンテナンスフリーである点もメリットです。
乗り物 | 1Km走る燃料代 |
---|---|
電動キックボード | 0.4円 |
原付バイク(ガソリン) | 2円 |
4.充電が簡単にできる
電動キックボードはそのまま屋内に持ち込んでコンセントにつなぐのも簡単です。
ものによれば、バッテリーを取り外せるものもあり、賃貸住宅で暮らしている人でも充電しやすいです。
5.値段が安い
公道を走行できない電動キックボードは3万~6万円前後で購入できます。
公道を走行できるものでも10万円台前半と、電動アシスト自転車とあまり変わりない価格で購入できます。
原付バイクよりは、かなり安いです。
燃費やメンテナンス費用も原付きより安いので経済的と言えます。
電動キックボードのデメリット
使用するなかで、デメリットや不便な点もいくつかあります。
1.運転免許、ヘルメットの着用が必要
公道を走るにはヘルメットの着用が必要です。
また運転免許も必要になります。
原付の免許や、乗用車を運転できる普通免許があれば運転できます。
ただ、公道でなければ免許もヘルメットも必要ありません。
基本的には原付バイクと同じ交通ルールが適用されるので、歩道を走れないといった制約もあります。
駐輪場も、自転車用ではなく基本的にはバイク用のところに停めることになり、自転車と比べると面倒な部分です。
2.公道利用には自賠責保険の加入やナンバーの取得が必要である
公道を走るには、原付バイクと同じルールが適用され、ナンバープレートの装着も必要になります。
自賠責保険の加入も必要で、ナンバーは購入する店舗で付けてもらえば、そこまで手間にはなりません。
こういった部分では、原付バイクとほぼ同じです。
3.長距離移動には適していない
ガソリンで動く原付バイクと比べると車体が小さいため、長距離移動に適した乗り物ではありません。
そもそも、電池がフル充電でも30~40Km程度しかもたないので、片道せいぜい3~5Kmくらいの移動に使う乗り物、という認識を持った方がいいです。
道が悪いところや、坂道など状況によれば、バッテリーの減りは早くなります。
また通行量の多い国道のような道を走るにも適していません。
頑張れば60Km/h近く出るガソリンの原付バイクと比べると、電動キックボードは最高速度では劣ります。
中には20キロしか出ないものもありますし、速いものでも40キロ程度が限界です。
4.持ち運ぶには重い
持ち運びに関しては、正直メリット・デメリット両方を兼ねている部分があります。
折り畳みが可能な物もあり、輪行袋に入れれば電車で運ぶこともできますが、20キロ近くの重さがあり、背負ったら体にも負担がかかり、あまり持ち歩くのには適していません。
それでも持ち運びたいなら、車輪付きの輪講袋がお勧めです。
タクシーなどが通らない場所や何もない場所でバッテリーがなくなると大変な思いをします。
走行可能距離を良く確認しながら乗ることが大事です。
5.大きな荷物は持てない
キックボードにはもともと荷物置きはついていません。
カスタマイズして後付けでカゴを取り付けることはできますが、それを行うことにより折りたたみ可能なタイプの電動キックボードでは、折りたたむことが不可能になる恐れもあります。
ただ、どちらにしろキックボード自体がそれほど大きくないため、それほど大きな荷物や重たいものは安全のためにも乗せられません。
カゴを付けない場合は、運転中は両手が塞がっているので、荷物を持ち運ぶ場合はリュックにする必要があります。
まとめ
今回お伝えしたかったことで中には、多少不便なこともありますが、乗るのは楽しく、正直メリットの方が大きいです。
公道で走るだけでなく、私道や敷地で走ったりしても充分楽しめること間違いなしです。
近所にちょっとした買い物やぶらりとするのにも最適ですよ。
いろんな電動キックボードがあるので自分の用途に適した電動キックボードを選んでくださいね。