今回の記事でコーチングのプロも認めた「褒める」と「認める」の違いについてお伝えしていきます。
そもそもの褒めるという言葉と認めるという言葉の意味もわかりやすくお伝えしており、言葉の意味を真に理解することで、自分自身がコーチングのスキルとして活用できることも間違いありません。
では、褒める認めるの違いもわかりやすくお伝えしていきます。
褒めると認めるの違いとは?

「褒める」と「認める」の使い方の違いなどについて詳しく説明いたします。
褒めると認めるの使い方の違い

「認める」は「相手の存在や行動を受け入れてそれでよしとすること」に使われています。
相手のあり方を受け入れて、その方向性のままで良いと意思表示することをいいます。
「褒める」は「相手が出した成果や結果を評価すること」に使われます。
相手が自分の期待に応えた場合に素晴らしいと意思表示することをいいます。
この褒めると認めるの違いがわかることで相手とのコミュニケーションをとる際には、十分意味を成すと思われます。
【認める】の意味

「認める」は「みとめる」と読み、以下の5つの意味があります。
この5つの意味について紹介いたします。
- 「存在が目に入り知覚すること」という意味で、人が目で見て「そうだ」と思うことをいいます。
- 「見たり考えたりして確かにそうだと判断できること」という意味で、人が客観的に考えて「確かである」と判断することをいいます。
- 「それで正しい、構わないとして受け入れること」という意味で、人の言動に対して良しとすることをいいます。
- 「能力があると判断すること」という意味で世間一般にそうであると思われることをいいます。
- 「意識してじっと見る」という意味で視界に入った状態が続くことをいいます。
上記に共通するのは「対象となるものの存在や言動を受け入れて良しとする」という点であります。
相手の言動を受け入れることであり、特に期待に応えたり、成果を出したりなどの条件はありません。
【認める】を使った例文

【認める】を使用したいくつかの例文を紹介いたします。
- 《機械を調べてみたが、特に異常は認められなかった》
- 《上司は、多くの部下からカリスマ的なリーダーだと認められる存在だ》
- 《A君はB君から問い詰められて、とうとう自分の非を認めた》
- 《A君の努力した結果は遅からず世に認められることになるだろう》
- 《今回のテストでは、教科書の持ち込みが認められている》
など、さまざまな認めるの使い方があります。
【認める】の類語

【認める】の類語を使用した際の例などもお伝えいたします。
【許可をします】・「いろいろな行為や行動についての願いを聞き届ける」という意味です。
例「体育館の使用を許可された」などで使います。
【聞き入れる】・「人の要求やお願いなどを聞いて受け入れること」という意味です。
例「社長が朝早くの掃除を取りやめにしたいという部下の願いを聞き入れた」などで使います。
認めるの類語を使用する際も状況に応じて使用するとより効果的です。
【認める】の対義語

【認める】の対義語を使用した際の例もお伝えいたします。
【否む(いなむ)】【断ること】【否定する】という意味です。
例「今月の同窓会に参加したくないという気持ちは否めない」などで使います。
【認める】の対義語をより理解することで使用の際にはより気を付けた発言ができるようになると思います。
【褒める】の使い方

【褒める】は【ほめる】と読みます。
意味は「人の考えや言動を優れていると評価して、本人または周囲にも伝えること」です。
その人の持っている意見や行いなどを素晴らしい、優れているなどと高く評価して、本人や周囲の人に伝えることをいいます。
「褒める」は、その人が素晴らしい能力を発揮したり期待に応えたり、良い結果を出すなど、評価する人が持っている基準をクリアして満足させたことを表す言葉です。
「褒める」は「人の意見や言動などを素晴らしいと評価して、本人や周囲に伝えること」に使います。
自分の行動や考えなどが相手を満足させたときに良い言葉をかけて、もらうことにも使います。
自分から求めて得るものではないので、その点が「認める」とは違うのでしょう。
【褒める】を使った例文

【褒める】を使用したいくつかの例文を紹介いたします。
- 《失敗したことより、その後の後始末が良かったと褒められた》
- 《思いもよらぬ成功でメンバーから手放しで褒められた》
- 《褒められる為に手伝いするようでは、いつまでも成長ができない》
- 《子供は褒めて伸ばすことが大事だと思う》
- 《人としての対応マナーが良いと周りから褒められて嬉しかった》
などがあります。
「褒める」の類語

【褒める】の類語を使用した際の例などもお伝えいたします。
【称賛(しょうさん)する】・「その人の行為や成果が素晴らしいものであると高く評価すること」という意味です。
例「社長がA君の功績を大勢の社員の前で称賛した」などが使われます。
【持ち上げる】・「褒めたり、おだてたりして良い気分にさせること」という意味です。
例「彼は持ち上げられて調子にのってしまった」などが使われます。
褒めるの類語を使用する際も状況に応じて使用するとより効果的です。
【褒める】の対義語

【褒める】の対義語を使用した際の例もお伝えいたします。
【貶す(けなす)】・「特に悪い所を取り上げて避難すること」という意味です。
例「A君はB君の行動についてボロクソに貶していた」なども使われます。
【褒める】の対義語をより理解することで使用の際にはより気を付けた発言ができるようになると思います。
最後に

今回は「認める」と「褒める」について、お伝えしました。
簡単にお伝えすると「認める」は「相手を受け入れること」、「褒める」は「相手を評価すること」と覚えておいてもいいと思います。
今回の記事でお伝えしている認めると褒めるの違いや例文などを応用して使用することで様々な相手との関りを持つ際にも必ず役に立つと思われるのでぜひ使用してください。
他にも【褒める】【認める】【感謝する】に準じている、ほめ言葉カードなどについての記事もありますので併せて読んで見てください。

コーチングを学んでいる際に一度は聞いたことのあるはずの承認欲求についての記事も作成しているので興味のある方はこちらの記事も併せて読んで見てください。
