今回の記事では、コーチングスキルの中でも有名なサンドイッチフィードバックについてお伝えしていきたいと思います。
このサンドイッチフィードバックについて詳しく知ることで様々な状況に応じた使い方ができるのも間違いないと思います。
サンドイッチフィードバックとは?
サンドイッチフィードバックとは素晴らしいフィードバック手法です。
サンドイッチフィードバックは想像通りかも知れませんが間に指摘事項を挟むことです。
簡易的にお伝えすると、
- 良かったことを褒める。
- これがあれば、もっと良くなること(改善点)を端的に伝える。
- 良かったこと(攻めて褒める)。
この3ステップです。
わかりやすいポイントは、褒めることから指摘事項をサンドすることです。
ちなみに指摘事項といっても基本的には自分のためにさらに良くするためにこうしたらいいと思います
というアドバイスに捉えてくれやすくなります。
お店などの営業で例えてみます。
Aさんはいつも笑顔で対応してくれていますね、すごく素敵な笑顔なのでみていて安心できます。
ほんとうですか?ありがとうございます。
せっかくなので、もっとAさんが良くなるためには、ポイントカードの説明のときに早口になっていることがあるので、そこをゆっくり丁寧に説明されると、もっと分かりやすくて丁寧な印象に変わると思いますよ。
たしかにお客さんがふえると早口になっていたかも知れません。
でも辛いときも笑顔で応対されている姿は本当に素敵です、これからもお願いしますね。
はい、がんばります。
以上です、いい感じと思いませんか?
見ていてAさんの心の中にすっと入ったのに気付きますか?
褒める言葉をサンドイッチのように挟むだけでとてもいい感じになりますよね。
サンドイッチフィードバックの手法
サンドイッチフィードバックの手法とは、心のガードを外して褒め言葉で蓋をする手法なのです。
この手法について3点ほどお伝えいたします。
- 最初の褒めでガードが下がり聞く耳を持ちます。
- そして改善ポイントを流し込みます。
- 最後に褒めで蓋をします。
この三段構えでフィードバックされたら誰でもガードが甘くなり、改善したいという思いに変わります。
サンドイッチフィードバックの応用
このサンドイッチフィードバックが使えるようになると誰かに指摘をすることへの抵抗感は無くなってきます。
相手は無意識的にガードが下がるので心にすっと改善点を入れられます。
プレゼンの総評を伝えるとき、部下が提案をしてきたとき、頑張っている学生へ指摘事項を伝えたいときあげれば、いくらでも出てきますよね。
ゆとり教育の中で育った新社会人は、漠然とした承認欲求が強いといわれています。
それは、いままで先生や親などから、なんとなく褒められてきたからだそうです。
具体的ではない褒め文化で育った子供は、褒められることには慣れていますが指摘には慣れていません。
だから、いきなり指摘をされることには強く抵抗しやすいのです。
そんなゆとり世代の若者にも効果的なのがサンドイッチフィードバックという訳です。
褒めることをせずに改善をさせたい場合
褒めることをせずに改善をさせたい場合はどうすればいいのか?
今の私は指摘するようなことなどをストレートに伝えることはしません。
過去に私はものごとをたくさんストレートに伝えてきましたので思うことなんですが、人は否定されると意固地になりますよね。
この意固地になった人へ改善点を促してもガードが高すぎて改善に至らない経験を多くしています。
人は誰でも否定する人は嫌い
人は誰でも真向から否定する人は嫌いです。
先生が小学生の生徒に「先生!それ違うと思います。」と元気に言われても「なんやとっ!」と怒ると思います。
純粋な人に言われようが性根の腐った人だろうが変わらないと思います。
いったん相手の主張を飲み込むのも大変ですのでストリートに否定はしない方が賢明です。
ちなみにこれは作業などの命令のことではありません。
やらなければならない作業命令であれば、どんどん指示はおこないます。
「それは違う」と否定的な言葉を使うこともあるでしょう。
こういう場面ではなく、サンドイッチフィードバックは、評価面談やプレゼン後などフィードバックが必要な際におこなうと良い手法です。
最後に
評価面談などで指摘事項を芸術的に相手に納得させれる手法がサンドイッチフィードバックです。
今回のお話で、ご理解いただけましたでしょうか?
一人でも部下がいれば上司になります。
上司は、言いたいことを伝えるだけでは務まりません。
部下にいかに納得感を与えられるのか?っていうところがとても大切です。
そして、どうせであれば指摘を促し改善させた上に感謝される手法があるのであれば、上司の立場の人は、喉から手が出るほど欲しいスキルなのではないかと思われます。
サンドイッチフィードバックがスラスラ出来る上司などに会ったことは、まだありません。
ぜひそういう方に自分がなっていただければと思います。
私自身も部下がいた際には、いろいろサンドイッチフィードバックなども実際おこなってみたりもしましたがやはり慣れていないせいかぎこちない部分もあり、充分発揮できていなかったのではないかと思います。
あと個人的に重要と思ったのは、褒めると認めるの違いをはっきり理解した上でサンドイッチフィードバックを使えばもっと上手くいくのではないかと思いました。
他にもコーチングスキル関連の記事の2:6:2の法則についての記事もありますのでぜひ併せて読んで見てください。。
こちらの記事では、自分自身の感情をコントロールする方法のアンガーマネジメントについて詳しくお伝えしているので興味のある方はこちらも併せて読んで見てください。